ベトナムは同国「海洋法」の条文で、中華民国（台湾）の西沙諸島及び南沙諸島をベトナムの主権と管轄範囲内とした。中華民国外交部は2日、ベトナムのこの行為に対し、強い関心と抗議の意を表明した。
外交部は、歴史、地理及び国際法のいずれから見ても、南沙諸島、西沙諸島、中沙諸島、東沙諸島及びその周辺海域は中華民国固有の領土並びに水域であり、主権が中華民国に属することは疑う余地がないと主張。中華民国はこれら四つの諸島とその海域における一切のしかるべき権益を有するとした上で、国家、理由、方式にかかわらず、これらの諸島と海域に対する主張や占拠をすることはすべて非合法であり、中華民国政府は一切認めないと強調した。
外交部は同時に、南シナ海の各島嶼、礁に隣接する国々は国際法の原則と精神に基づいて自制すると共に航行の自由を維持し、南シナ海の平和と安定に影響を与える全ての一方的な措置を控え、対話で対立に代えることで、南シナ海における争いの平和解決を共に目指すよう呼びかけた。