外交部は9日、中華民国船籍の漁船「廣大興28号」が台湾最南端のガランピ岬の東南164カイリ付近の、中華民国（台湾）とフィリピンのEEZ（Exclusive Economic Zone）が重なっている海域で、フィリピンの公船による銃撃を受け、中華民国籍の船員1人が死亡、漁船が激しく損傷したことについて、中華民国政府はフィリピンに厳重抗議し、断固非難すると発表した。政府はフィリピン政府の正式な謝罪と正当な賠償を求めるとしている。
外交部は、9日午後1時半（台湾時間）に電話で事件についての通報を受け、直ちに駐フィリピン代表処（中華民国の大使館に相当）に対し、フィリピンの関係当局と速やかに連絡を取って真相を究明すると共に、中華民国の関心と抗議を伝えるよう命じた。外交部はまた、中華民国におけるフィリピンの副大使に相当するCalro Aquino副代表を呼びつけ、強い関心を伝えると共に、迅速に真相を明らかにし、発砲した人物を即刻逮捕するよう要求した。