世界保健機関（WHO）の第66回年次総会（WHA）が、スイスのジュネーブで20日から28日にかけ開催。中華民国（台湾）からは、行政院衛生署の邱文達署長が20人から成る代表団を率いて総会に出席している。邱署長はWHAで、各国代表らに向け、台湾のこれまでの伝染病感染予防・治療の取り組みを紹介する。また、国民健康保険事業の実施状況や、改正健保制度、および人口高齢化対策などについても報告する予定となっている。
衛生署によると、事前に予定されていたフィリピン保健相との2者会談に関し、これをキャンセルしたことをすでに相手側に通知した。代表団はまた、中国大陸の衛生当局担当者とハイレベル会合を開く可能性も示唆している。開催は未定ながら、中国大陸での鳥インフルエンザ（H7N9型）の感染状況や、中国大陸の衛生部の組織再編、および台湾海峡両岸医薬衛生協力協議（協定）の取り組みに関する確認などが議題として検討されている。