2024/05/05

Taiwan Today

外交

馬総統、日本との経済貿易面での関係発展を希望

2013/06/07
馬英九総統は日本との経済貿易面での関係発展を希望した。(共同社提供、中央社)

馬英九総統は6日、日本の「共同通信社」の取材を受けた際、日本との間で経済貿易面での協定を締結することで、貿易分野での関係をさらに発展させられることを希望した。

馬総統は、中華民国(台湾)はTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)参加の条件をまだ満たしておらず、その環境を整備している段階にあるとして、双方にはこの面で協力できる可能性があるとの見方を示した。馬総統はまた、台湾は、アセアン(東南アジア諸国連合)と日本、韓国及び中国大陸が主導するRCEP(東アジア地域包括的経済連携)への参加と、この領域での日本との協力も望んでいると述べた。

一方で、台湾と日本の漁業における関係について馬総統は、すでに結んだ「台日民間漁業取決め」の定める「取決め適用水域」には、東シナ海の北緯27度以北や釣魚台列島(日本名:尖閣諸島)から12カイリの範囲などは含まれていないが、これらの水域については「台日漁業委員会」で話し合っていくことで一致していると説明した。また、「先島諸島」の南側の水域についても未確定の状態にあるとし、今後の対話の中で討論できるよう希望した。

東シナ海の問題について馬総統は、「東シナ海平和イニシアチブ」に関わる三者のうち、どの一者も排除されるべきではないとした上で、段階として「三組の二者対話」から「一組の三者対話」へと進めていくことを主張。台湾と中国大陸の間にも解決すべき漁業問題があるとして、日本との間と同様に中国大陸とも漁業協議(協定)を結び、共同で保護と管理のできる水域を設定する可能性を示唆した。

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