外交部は25日、欧州連合（EU）のキャサリン・アシュトン（Catherine Ashton）外務・安全保障政策上級代表が、今年7月17日付け書簡で、欧州議会のフィオレッロ・プロヴェーラ（Fiorello Provera）外務委員会副委員長とミハウ・カミンスキー（Michal Kaminski）議員が提出した台湾漁船がフィリピン公船の銃撃を受けた「廣大興28号」事件に関する質問状に回答したと表明した。外交部によると、これは同事件に関し、EUの行政部門による初めての公開発言であり、台湾の漁民、洪石成さんの死に遺憾の意を示すと同時に、いかなる侵略的な行為や武力の使用をも回避し、平和的で共同による解決策を求めるべきであると主張したもので、同部はこの書簡を歓迎すると表明した。
外交部はまた、「廣大興28号」について双方の交渉と連携は現在も進行中で、司法共助手続きが最終段階に入ったと説明した。また、フィリピンに対する制裁措置は、その反応を見極めたうえで、今後どうするかについて決定するものであるとした。