2024/04/29

Taiwan Today

外交

環保署が米NASAと協力、南シナ海の大気をモニタリング

2013/08/14

行政院環境保護署(環保署)が米国NASA(米航空宇宙局)及び一部東南アジアの国家と協力、各国の観測設備を統合することで、「七海計画(7 South East Asian Studies, 7-SEAS)」を共同で推進。今年2月より、タイとミャンマーの国境、ベトナム北部、中華民国(台湾)の鹿林山と恒春、南シナ海の東沙島と太平島などで、大気の品質をモニタリングすると共に、精密計器による照合を約4ヶ月間実施した。南シナ海の大気について系統だったモニタリングと計器による照合を行うのは世界初。

今回のモニタリングと実験活動に合わせ、環保署は初めて、空気の品質モニタリング計器を1セット提供、タイのドイアンカーンに設置して実験照合に参加した。実験の結果として、インドシナ半島におけるバイオマス燃焼汚染物の化学組成と特性が解き明かされた他、モニタリングデータの分析結果から、この種のバイオマス燃焼汚染物は周期的な大気の変化に伴い、高さ3000メートル以上の上空で長距離間を移動、台湾の西部の平地や恒春半島の空気に影響を及ぼす可能性があることがわかった。

「七海計画」に参加しているのは主に、中華民国(台湾)、タイ、ベトナム、インドネシア、フィリピン、シンガポール、マレーシアのアジア7ヶ国。目的は、東南アジア地域における焼畑農業と麦わらなどの野焼き(総称「バイオマス燃焼」)による汚染物の国境を跨いだ長距離移動の調査、及びバイオマス燃焼と大気汚染物、環境、放射線、気候との相互作用の解明。

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