欧州議会は9日、フランス・ストラスブールでの総会で、「台湾・EU経済貿易関係」決議案を採択し、EU(欧州連合)の政策執行機関である欧州委員会に対して、中華民国(台湾)と「投資保障及び市場進出協議(協定)」の交渉を始め、双方の経済貿易関係強化を図るよう呼びかけた。
決議では、EUと中華民国との貿易量はEUとその他主要な貿易パートナーとの貿易量を下回っており、成長の余地と可能性があると主張。欧州議会は欧州委員会に対し、投資の保障と市場開放について中華民国と交渉し、投資の合法性を強化すると共に、互いの投資品質を高めるよう呼びかけた。
EUは中華民国にとって4番目に大きい貿易パートナーで台湾への投資が最も大きい地域であり、中華民国はEUにとって7番目に大きい貿易パートナーである。中華民国とEUの経済構造は相互補完の関係にある。しかも情報通信やハイテクなど、様々な産業で提携の可能性があり、幅広い将来性が期待されている。