フィリピン外務省は11日、台風被害に対して支援を申し出た21ヶ国のリストを発表した。台湾はリストにこそ入っていないものの、フィリピンの声明では欧州連合（EU）と並んで台湾についても言及されており、フィリピン政府が中華民国（台湾）の援助について理解していることが示された。フィリピン外務省が声明で台湾に触れることは珍しく、双方の実質的な関係が友好的で密接であることが浮き彫りとなった。
猛烈な台風30号（ハイエン）はフィリピンに深刻な被害をもたらした。外交部（日本の外務省に相当）は知らせを受けるとただちに被災状況を把握すると共に、フィリピン側に20万米ドルの義援金を提供した。また、中華民国赤十字会は救助活動をサポートするため3万米ドルを寄付すると決定、さらに外交部NGO委員会と協力し、救援物資としてテント300張、毛布3000枚、非常食8400袋などを調達し、いつでも救援に乗り出せるよう待機している。