馬英九総統は22日午前、台湾北部の台北市内で「台湾外国特派員協会」（TFCC）の会員を対象に講演した。馬総統は、米国や日本、欧州連合（EU）などこれまで経済協力協定（ECA）交渉を行っていない貿易パートナーの政府に対して、「可能性検討」や「積木方式」といった手段を、ECA交渉に向けた事前の準備作業とし、すなわち、柔軟で臨機応変な実務的手法で、重要な貿易パートナーとの間の各方面の協力を強化していくと表明した。
また、馬総統は、中華民国（台湾）は平和を愛する国であり、平和的な手段による国際紛争解決を主張すると強調した。さらに、今年10月のフィリピンとの漁業会談で、「台湾・フィリピン漁業紛争法執行連絡メカニズム」と、「台湾・フィリピン漁船緊急通報及び迅速な釈放プロセス」を構築・確認したことについて、双方の海域における法執行手順を改善し、台湾の漁民の安全の保障において重要な進展があったと言えると馬総統は語った。