行政院農業委員会（日本の農水省に相当）は、ヨルダン政府に協力して同国での貧困問題を解決するため、仏教団体の慈済慈善事業基金会ヨルダン分会を通じて、2013年9月18日から同国において「食糧人道支援計画」を開始した。現在、合計2175世帯が台湾が提供した食用米を利用しており、人数にして1万3406人に達している。
同計画では台湾の蓬莱米100トンを寄贈する予定で、これまでに88.6トンが現地の人たちに支給されている。主な支給対象はヨルダンの僻地に住む少数民族や貧困に苦しむ人たち、児童養護施設、老人福祉施設。また、同国の政府関係で支援を受け入れる「ハシェミット慈善団体」（Hashemite Charitable Organization：HCO）もこれに含まれる。米の支給地点は広範囲で、ヨルダン北部、中部、南部に及ぶ。同計画は2015年上半期にすべての執行を完了する予定で、そのときには合計1万5000人が恩恵を受ける見通し。