外交部（日本の外務省に相当）は22日、日本の政界の要人や国会議員など146人が靖国神社を参拝したことについて、極めて遺憾だとする声明を発表した。同部は、日本の政治家が連日、靖国神社を参拝していることに対し、中華民国は一貫して近隣諸国の国民感情を傷付けるような振る舞いは慎むよう呼び掛けており、今回の参拝が地域各国の関係の前向きな発展には無益であると表明した。
同部は、日本がかつて引き起こした戦争はアジアの関係諸国やその国民に痛みと不幸をもたらし、現在でもその傷は完全に癒えていないと指摘。同部はまた、日本の政治家が次々に靖国神社を参拝することは、関連諸国の国民の痛ましい記憶を呼び起こし、地域の関連諸国が寄せる関心と不安を強めることとなり、全く建設的な行為ではないとした。
中華民国政府は、歴史は忘れてはならないものであり、日本が歴史の教訓を胸に刻み、地域の平和と安定の促進を重点に置くことを期待するとあらためて申し入れると同部は表明した。