江宜樺行政院長（首相）は22日、経済部（日本の経産省に相当）による「2014年APEC（アジア太平洋経済協力）貿易相会合出席報告」を受けた後で、アジア太平洋地域の経済統合が急速に進展しており、中国大陸もAPECにおいて「アジア太平洋自由貿易エリア」（Free Trade Area of Asia-Pacific, FTAAP）の推進を提唱したと指摘、中華民国（台湾）もこれら関連の議題に関心を寄せると共に、台湾の経済貿易体制の自由化とスピード・利便性アップへの歩みを加速し、APECに参加する経済体との実質的な協力関係を強化していく必要性があると強調した。
APEC第20回貿易相会合は17日と18日の二日間、中国大陸の山東省青島で行われた。会議のテーマは、「未来志向のアジア太平洋パートナーシップ構築に向けて」（Shaping the Future through Asia-Pacific Partnership）で、台湾からは張家祝経済部長（大臣）が出席した。会議の議題は、「多角的貿易体制支持と保護主義への対抗」、「地域経済統合の促進」、「イノベーションの発展と経済改革及び成長の促進」、「全面的な連結性とインフラの発展強化」だった。