馬英九総統は27日、マーシャル諸島のクリストファー・ロヤック大統領および夫人が率いる訪問団一行と会見し、相互に勲章を贈り合った。馬総統からロヤック大統領へは「采玉大勲章」が、ロヤック大統領から馬総統へは「伝統酋長勲章」が贈られた。
馬総統は、ロヤック大統領夫妻との会見で、ロヤック大統領はマーシャル諸島の優秀な政治家で伝統的なリーダーであり、2012年の就任以来、両国の友好関係が発展していると述べた。また、両国の各協力計画について馬総統は、人材分野ではマーシャル諸島から毎年、多くの留学生が中華民国の奨学金を得て、台湾で学んでおり、またマーシャル諸島の政府職員も台湾でさまざまな訓練や研修に参加していると指摘した。
さらに、医療・公衆衛生では、私立台北医学大学が運営する衛生福利部（日本の厚生労働省に類似）双和医院が、マーシャル諸島で「台湾衛生センター（Taiwan Health Center）」計画を推進し、公衆衛生教育や、医療団の派遣など、医療・公衆衛生分野の協力計画を共同で推進していると馬総統は述べた。
馬総統はまた、世界の気候変動や地球温暖化による海面上昇は、マーシャル諸島やその他太平洋の環礁諸国の生存に関わる問題となっており、双方が今後この問題について交流と協力を強化していくことを期待していると述べた。