2024/05/01

Taiwan Today

外交

馬総統、アジアインフラ投資銀行参加を支持

2015/03/27
蕭万長前副総統(左)は中国大陸の海南島で行なわれているボアオ・アジア・フォーラムに参加。中国大陸の指導者、習近平氏(右)との会談ではアジアインフラ投資銀行も議題となるか。写真は昨年のAPECで対面した二人。(中央社)

馬英九総統は26日、自身が24日にシンガポールを訪問する直前、総統府で蕭万長前副総統から報告を受けると共に、アジアインフラ投資銀行への参加問題について意見交換したことを明らかにした。馬総統はそして、原則的に参加に賛成する立場を表明。ただ、馬総統は、それにはまず参加する際の名義の問題を解決する必要があると指摘している。

馬総統は、台湾が同銀行に参加する三つの大きな理由として、まず、台湾がこの組織で地域におけるピースメーカーとしての役割を果たせることを挙げた。二つ目の理由は、台湾が地域経済統合への参加を望んでいること。馬総統は、将来、アジアインフラ投資銀行による恩恵を受ける国の多くはRCEP(東アジア地域包括的経済連携)の会員もしくはアジア太平洋国家で、同銀行への参加は台湾のTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)、あるいはRCEP入りにプラスだと説明した。三つ目の理由は台湾海峡両岸関係への考慮で、馬総統は、中国大陸が提唱してすでに多くの国が支持しているアジアインフラ投資銀行に対して台湾は傍観せず、積極的に参与していくべきだと主張した。

財政部(日本の財務省に相当)の張盛和部長(大臣)も26日、台湾のアジアインフラ投資銀行参加を支持する立場を表明した。

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