立法院(国会)の王金平院長(議長)は6日午後、国会訪問団を率いて日本を訪れた。王院長は、日本の福島第一原子力発電所から放射性物質が放出された事故の被災地で製造された食品が、輸入を禁止している台湾で出回っていたことがこのほど発覚し問題となっていることを受け、放射性物質の検査を行う千葉県の施設への訪問を日程に組み入れた。このほか、台湾での立法の参考にするため、高齢者長期ケア施設へも訪れる。
王院長は今回の訪日を「国会外交」と位置付け、与野党の立法委員(国会議員)14人が同行する。日本の安倍晋三首相との会見は予定していないが、その実弟で自由民主党の岸信夫衆議院議員が朝食会を開き、王院長ら一行を歓迎するとしている。また、参議院の山崎正昭議長や衆議院の町村信孝議長といった政治家も訪問する。
訪日団の副団長を務める国民党の李鴻鈞立法委員は、福島第一原発事故被災地の食品が国内で大きな問題となっていることを受け、王院長ら訪問団は国民の民意を代表し、千葉県農林総合研究センターで食の安全管理状況を視察すると述べた。