2024/05/02

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蒋衛福部長、WHO総会で中華民国の医療制度網を紹介

2015/05/21
蒋丙煌衛生福利部長はジュネーブで開かれているWHO総会で20日(現地時間)、参加国に対して、中華民国が国際社会にいっそう貢献できるよう、より多くの機会を与えよと呼びかけた。(中央社)

世界保健機関(WHO)の年次総会である第68回世界保健大会(WHA)は18日から26日までスイスのジュネーブで開催されている。衛生福利部(日本の厚労省に類似)の蒋丙煌部長(大臣)は代表団を率いてこれに参加、現地時間の20日午前にはWHA一般会議で発言した。今年の同会議のテーマは、「柔軟性と対応力を備えた医療制度の構築(Building resilient health systems)」。

会議のテーマに呼応して蒋衛生福利部長は、エボラ出血熱の経験を経て、我々は人類が感染症に対抗する上で、医療制度の整備にどれだけ依存しているかを知ったと述べた。

その上で蒋衛生福利部長は、昨年エボラ出血熱の拡大が伝えられてから中華民国(台湾)が、感染防止と治療への国際的な取り組みに積極的に参与してきたことに言及、中華民国は個人防護具や寄付金を提供した他、米国に医療人員を派遣してエボラ出血熱の感染を防ぐための教育訓練を受けさせ、さらには今年、米国と共に「エボラ出血熱防疫訓練センター」を立ち上げて、アジア太平洋地域でエボラ出血熱への対応を主導できる人員の育成を行なっていると説明した。また、衛生面での世界的な課題に対応していくため、中華民国が2009年に国際保健規則(IHR)に加わり、世界の防疫体系と密接にリンクしていることも指摘した。

蒋衛生福利部長は最後に中華民国が自らの医療衛生資源と専門能力で世界に貢献していることを強調、その善意が理解され、中華民国がWHOに関連するより多くの会議や仕組み、並びに活動に有意義かつ尊厳が守られる形で参与でき、WHO及び各国と共に医療体制を強化し、世界的な課題に向き合っていけるようにと願った。

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