米国務省のジェフ・ラスク報道官は26日（米東部時間）の定例記者会見で、中華民国（台湾）の馬英九総統が提唱した「南シナ海平和イニシアチブ」に対する米側の見解を尋ねる記者からの質問に対し、米国は台湾が関係各方面に自制を求め、地域情勢の緊張を高めるようないかなる一方的な行為をも避け、「海洋法に関する国際連合条約（国連海洋法条約、UNCLOS）」など国際法の原則と精神を尊重するよう呼び掛けたことを称賛すると述べた。
中華民国政府は米国が上述の称賛と評価を公然に表明したことを歓迎すると表明した。また、中華民国が南海諸島および周辺水域の領有権を保有することは疑いもないことであり、関係各者は「南シナ海平和イニシアチブ」の精神と原則にのっとり、共同で地域の平和と安定を守り、理性的で友好的、平和的な対話で争いを処理するよう呼び掛け、南シナ海を東シナ海同様に「平和と協力の海」としていくことを期待しているとした。