馬英九総統は米スタンフォード大学の民主主義・開発・法の支配研究センター(CDDRL)からの要請を受け、台北時間6月3日午前9時(米西部時間同2日夕6時)から、台北と同校ベクテル・インターナショナル・センターを結び、米西海岸の研究者とテレビ会議を行う。
今回のテレビ会議は米国の元国防長官ウィリアム・J・ペリー氏が議長を、元国家情報次官のトーマス・フィンガー氏らがパネリストを務める。テレビ会議では、馬総統が出席者に向け、第二次世界大戦以降の堅実な台米間のパートナー関係や、地域安全保障において台湾が担う役割を中心に据えた特別講演を行う。講演後には研究者ら出席者からの質問にも答える。
この会議について、総統府、外交部(日本の外務省に相当)、スタンフォード大がウェブサイト上でリアルタイム中継を行い、各界の人々の視聴を広く歓迎するとしている。中華民国駐米代表処および駐米各弁事処(それぞれ中華民国駐米大使館、領事館に相当)でもこれに合わせて、リアルタイムまたは会議後の視聴座談会を開き、現地の研究者や専門家と共に視聴し討論を行う。
これは馬総統にとり、テレビ会議の方式で台米関係や地域情勢について米国の重要なオピニオンリーダーと意見を交換する6度目の会議となる。