欧州議会（EP）の親台湾議員連盟「EP-台湾友好グループ（EP-Taiwan Friendship Group）」主席で、同議会の対東南アジア諸国連合（ASEAN）関係代表団の団長を務めるヴェルナー・ランゲン議員は2日、EP-台湾友好グループを代表し、中華民国（台湾）の馬英九総統が提唱した「南シナ海平和イニシアチブ」を大いに歓迎するとした以下の声明を発表した。
1．南シナ海における緊張が引き続き高まっている現状に鑑み、EP-台湾友好グループは中華民国の馬英九総統が今年5月26日に提唱した「南シナ海平和イニシアチブ」を大いに歓迎する。
2．南シナ海の複雑な地理条件は、中華民国や中国大陸、およびフィリピン、ベトナム、ブルネイ、マレーシアなどを含むASEAN諸国の間に長年にわたり、領土や水域をめぐる紛争を招いてきた。馬総統の平和的な方法で争議を解決し、地域の平和、安全保障、安定を促進し、地域の緊張情勢を緩和しようとする提言は、南シナ海周辺諸国が直ちに必要とする解決策である。
3．EP-台湾友好グループのメンバーは今年5月の中華民国訪問時にこのイニシアチブについての情報を得たが、その際にも馬総統が南シナ海の紛争水域において資源の共同開発をすると同時に、環境保護や科学研究など安全保障とは直接関わらない領域で協調および協力メカニズムの構築を行うとの主張について、これを大いに歓迎するとの姿勢を示した。