2024/05/06

Taiwan Today

外交

元米大統領の孫ら、抗日戦争勝利70周年記念活動に出席

2015/09/01
今年は中華民国の抗日戦争勝利70周年にあたり、一連の記念活動が行われている。写真は7月に開催された活動の様子。左は馬英九総統。(総統府)

米国のルーズベルト元大統領の孫であるDavid Roosevelt氏の一家、トルーマン元大統領の孫、Clifton Truman Daniel氏の親子、並びにアイゼンハワー元大統領の孫、Mary Jean Eisenhower女史ら7人が中華民国(台湾)政府の招きに応じて8月30日と31日にそれぞれ中華民国に到着、中華民国の「抗日戦争勝利及び台湾光復(祖国復帰)70周年」記念活動に参加する。外交部(日本の外務省に相当)は歓迎の意を表している。

これら3人の元米大統領はいずれも第二次世界大戦とその後において、中華民国に固い友情を示し、軍事面と経済面で多くの支援を行なった。1941年、当時のルーズベルト大統領は、「中華民国空軍米国籍義勇軍(俗にフライング・タイガースと呼ばれる)」を組織して中華民国が日本に対抗するのを助けることに同意した他、1943年には中華民国、英国と共にカイロ宣言を発表、台湾と離島の澎湖を中華民国に返還することを明確に定めた。トルーマン元大統領の封じ込め政策は共産主義の拡散を阻止した他、1950年には米第七艦隊を台湾海峡に派遣した。1954年、アイゼンハワー大統領(当時)は中華民国と「中美共同防御条約(華米相互防衛条約)」を締結すると共に、米国議会の「フォルモサ決議案(Formosa Resolution)」採択を促し、台湾と澎湖の防衛に協力するとした約束を、金門、馬祖などの離島へと広げた。

これらの人たちは滞在期間中、馬英九総統を表敬訪問した他、馬総統から「抗日戦争勝利記念章」を受けた。一方で、これらの人たちは家族が保存し、中華民国と縁のある貴重な戦時中の文献の複製品を馬総統に贈り、歴史的に意義深い台湾訪問となった。

これらの人たちはまた、忠烈祠(戦没した英霊などが祀られている施設)で献花して英霊たちに敬意を示した他、「外交部抗日戦争勝利70周年記念ショートフィルム発表音楽会及びレセプション」など関連の記念活動に出席。これら様々な活動に参加することで、第二次世界大戦での中華民国の卓越した貢献に対する理解を一層深めたことになる。

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