2024/05/04

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外交

欧州の難民流入問題、必要な時は支援を=外交部

2015/09/10
林永楽外交部長は、欧州の難民流入問題を受け、注意深く観察しつつ必要であれば支援を提供するとの方針を示した。写真はベルギーのブリュッセルで保護を受けるため公園で待ち時間を過ごす難民たち。(中央社)

中東や北アフリカ諸国からの難民が欧州に大量に流入する中、シリア難民の3歳の男の子、アイラン君の遺体がトルコの海岸に流れ着いた光景が報道され、世界中で衝撃が広がっている。欧州の難民流入問題を受け、中華民国が人道支援を行うかどうかについて外交部(日本の外務省に相当)の林永楽部長(外務大臣)は、難民の多くは中東地域から来た人々で、今後も同地域の難民問題を注意深く見守るとともに必要な援助を提供し、将来的には欧州諸国の要求をみつつ支援するとの方針を示した。

林部長は、中華民国は長期にわたり国際社会において人道支援を提供しており、中東地域の各国には一貫して物資の援助を行っていると述べた。また、これまでヨルダンやイラク北部などの地域にプレハブを寄付するなど、同地域の武力衝突で帰る家を失った難民たちが冬を越すため手を差し伸べたと説明した。

さらに林部長は、最近の欧州の難民流入問題では、外交部は常に関連諸国や非政府組織(NGO)などと密接に連携していると説明。現在も事態が悪化する中、今後は他国の要求についてもあらためて検討すると述べた。林部長はまた、中華民国は欧州諸国と密に連絡を取り合い、必要なときには援助すると強調した。

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