2024/04/28

Taiwan Today

外交

馬総統、「地域の安全と国際犯罪シンポジウム」開幕式に出席

2015/10/20
馬英九総統(写真)は19日、台北市内で行われた「地域の安全と国際犯罪シンポジウム」の開幕式に出席した。(中央社)

馬英九総統は19日午前、「2015年地域の安全と国際犯罪シンポジウム」開幕式に出席した。馬総統はあいさつの中で、経済のグローバル化と地域経済統合が世界の主な潮流となっているが、この流れは各国に繁栄のチャンスをもたらすと同時に様々な課題も与えており、中でも最も喫緊かつ重要なのは安全保障問題だと指摘した。馬総統は、従来から東アジアの安全を脅かす地点である朝鮮半島、台湾海峡、東シナ海、南シナ海などはいずれも戦争の危険性のある火薬庫と見られてきたが、そのうち台湾海峡は現在、両岸の和解によって緊張が緩和されていると説明。しかし、東シナ海と南シナ海の主権争いは再び地域の安全保障にとって衝突の導火線になっていると憂慮した。

馬総統は、自身が2012年に提示した「東シナ海平和イニシアチブ」と今年5月26日に発表した「南シナ海平和イニシアチブ」の二つの「平和イニシアチブ」はいずれも、各方に対話で対抗に代え、協力メカニズムを築くよう呼びかけるものだと説明。

その上で馬総統は、台湾は地政学上、極めて重要な戦略的位置にあり、いわば地域にとっての「平和の鍵」という不可欠な役割だと指摘。東シナ海と南シナ海の「二つの海」が平和にならない限り、アジア太平洋地域の真の平和は実現できず、さらにはアジアが平和でなければ世界の平和を安定して発展させることも出来ないと強調した。

馬総統はまた、台湾海峡両岸の犯罪共同取締り及び司法共助の成果も紹介、中華民国(台湾)政府と国民の努力の下、これからも両岸及び世界の平和を共に維持していけるよう希望した。

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