2024/05/06

Taiwan Today

外交

馬総統が米下院外交委員会訪問団と会見

2015/11/11
馬総統(写真右)は、米下院外交委員会アジア・太平洋小委員会のマット・サーモン委員長(写真左)の訪問を歓迎し、長期にわたる台湾への支持に謝意を表した。(中央社)

馬英九総統は10日午後、米国下院外交委員会アジア・太平洋小委員会のマット・サーモン(Matt Salmon、アリゾナ州、共和党)委員長率いる台湾訪問団の表敬訪問を受けた。馬総統は、これらの議員の長期にわたる台湾への支持に謝意を表すとともに、7日に行われた台湾と中国大陸の首脳会談の目的、意義、国際社会での反応について説明した。

馬総統はあいさつの中で、マット・サーモン委員長が、台湾にとって米国会における最も重要な友人の一人で、米下院「国会台湾連線」の一員だけでなく、法案の提出や声明の発表などの具体的な行動を通じて、台湾を支持していると述べた。

馬総統によると、マット・サーモン委員長は今年、台湾の国際参与へのチャンス拡大につながる「第1853号法案」を下院外交委員会の委員長、およびその他の議員団体のリーダーとともに、米下院に共同で提出した。これは台湾が「国際刑事警察機構(ICPO、インターポール)」へのオブザーバー参加を支持する案。馬総統は、これらの議員が何度も具体的行動によって台湾の有意義な国際組織参加を支持する熱い友情に、とても感動しているとした。

経済・貿易協力に話が及ぶと馬総統は、今年、米国の積極的指導のもと、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の第1ラウンド交渉が終了したと説明。また、台湾では、TPP加盟国との貿易額が、海外貿易総額の35%を占めていることからも、台湾ができるだけ早くこの重要な地域経済統合協定に参加したいことが伺えると述べた。さらに、米国が今後も具体的な行動をもって、台湾がTPP第二ラウンド交渉に参加できるよう積極的に支援するよう願い、地域経済統合への参与を深めたい考えを示した。

両岸関係について馬総統は、ここ7年間で大きな改善を見せていると話し、現時点は台湾と中国大陸が台湾海峡を隔てて分割統治されて66年間で最も関係が安定し、平和な状態との見解を示した。

十分な相互信頼の基礎を築いたため、7日にシンガポールで、馬総統と中国大陸の政治指導者、習近平氏との会談が実現した。会談終了後、3日間だけで世界のメディアが550以上の関連報道や評論を発表したことからも、台湾および国際社会で、今回の首脳会談をいかに重視しているかが伺える。

馬総統によると、首脳会談前に、台湾も中国大陸も米国側に知らせた。会議の前後に関わらず、米国が肯定と支持の意を表明していることは、台湾、米国、中国大陸の三者間関係と相互信頼関係が成熟しつつあること、両岸関係の改善が「三者にともに有利な局面」をもたらしていることを示しているという。

馬総統は、自身が提唱する「東シナ海平和イニシアチブ」をマット・サーモン委員長が支持していることについて、特に感謝の気持ちを伝えた。その後、東シナ海平和イニシアチブ提唱で得た成功の経験を活かし、5月には更に一歩進んで「南シナ海平和イニシアチブ」を提起したと説明した。

マット・サーモン委員長はあいさつで、馬総統の任期内に両岸関係が大幅な進展を見せたことに祝意を表し、両岸関係の緩和は、世界の平和において、非常に重要な前向きな影響があるとの見解を示した。台湾と中国大陸の首脳会談については、サーモン委員長は、馬総統が対等な形で、中国大陸の政治指導者と会談したことは、とても重要な意義を持つと強調、透明性が保たれる、公開した形で、世界のメディアと対話したことを特に評価した。台湾と米国の関係については、サーモン委員長は、さらに「真金不怕火煉(信念があればどんな試練も恐れない)」ということわざを引用して、両国は永遠に友好関係を築いていけると信じていると語った。

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