外交部(日本の外務省に相当)は、旅券(パスポート)は公文書であり、みだりに手を加えて自身の渡航の権益を損なうようなことがないよう、あらためて国民に呼び掛けた。これはある国民がパスポートに「台湾国」と書かれたシールを貼ってシンガポールの入国管理当局に拘束されたとのうわさが出ていることを受けたもので、このうわさについて外交部は、駐シンガポール代表処(中華民国在シンガポール大使館に相当)ではこのような情報は受け取っていないと説明した。
外交部は、現在のパスポートの様式や内容、デザインは各国政府の関連当局や航空会社に正式に通知しているもので、パスポート上にみだりに書き込んだりスタンプを押印したりするような行為は、他国の入国審査官にとって識別が困難になり、パスポートの有効性と国際的な信用性にかかわるものだと表明。原状に手を加えて、関連法規に違反するような行為は避け、渡航の権益を確保するよう呼び掛けた。