2024/04/28

Taiwan Today

外交

馬総統が中米訪問へ、「友好関係強化は重要な職務」

2016/03/14
馬英九総統(中央)は13日午前、中米のグアテマラ、ベリーズ訪問に出発。出発前に空港で談話を発表し、外交は重要で、政権移行の空白期間は無いと話した。(中央社)

馬英九総統は13日、中華民国(台湾)の外交が苦境にある中、友好国との関係強化は中華民国総統としての重要な職務であり、過去8年間、自分は「勤勉であることで不足を補い、熟練することで上手になる」という原則を堅持しながら対外関係の発展に全力であたり、するべき事をしてきたと強調、この考えは終始変わらないと述べた。

馬総統の外遊、「久安専案(計画)」がスタート。馬総統は13日午前、代表団を率いて中米に位置する友好国、グアテマラとベリーズ訪問に出発した。馬総統の外遊は総統に就任して12度目で、総統任期内最後となる。「久安計画」の「久安」には、「友好国との友情は久しい歴史を持ちながらますます新しく、外交関係は磐石のごとく強固で安定している」との意味合いが込められている。

馬総統は、中華民国はラテンアメリカとカリブ海地域に合計12の国交樹立国を持ち、そのうちグアテマラは人口1580万人で最大、全ての国交樹立国のうちでも2番目に大きい国で重要だと説明、今回の訪問では今年就任したばかりのモラレス(Jimmy Morales)大統領と初めて対面できると期待した。また、馬総統は今回、中米議会(PARLACEN)で演説することになっている。馬総統によると、中米議会のJose Antonio Alvarado議長は自身が留学した米ハーバード大学での同窓生である他、同議会のメンバーはいずれも中米諸国の元国家元首、元副元首、元首相ら経験豊かな政界要人で重要な地位にあるという。

また、今回は東カリブ海に位置する友好国、セントルシア、セントビンセント及びグレナディーン諸島、セントクリストファー・ネーヴィスの3カ国の首相が馬総統と対面するためベリーズにやってくる。馬総統は、訪問先は国交樹立国2カ国ながら、合計10カ国の元首、首相、政界要人と交流することになり、これらの国々との関係強化に向けて極めて重要な外遊になると強調した。

馬総統は、前政権の8年間、中国大陸側と激しく争ったことで中華民国(台湾)は9つの国交樹立国を失ったが、自身が総統に就任してからの7年あまり、国交樹立国との関係は大変安定していると指摘、ガンビアが一方的に国交断絶を宣言したことは遺憾だったが、それは同国大統領の個人的な決定であり、「活路外交(実務的な外交政策)」によるものではないと説明した。

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