2024/05/04

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外交

呉副総統、「米国東アジア安全保障専門家訪問団」と会見

2016/03/17
呉敦義副総統(右)は16日、「米国東アジア安全保障学者・専門家訪問団」と会見、中華民国(台湾)と米国の関係をいっそう深めてくれるよう期待した。(中央社)

呉敦義副総統は16日午前、「米国東アジア安全保障学者・専門家訪問団」と会見し、安全保障面での中華民国(台湾)と米国の協力関係について説明すると共に、同訪問団の専門家らが引き続き中華民国を支持し、両国の関係をいっそう深めてくれるよう期待した。

呉副総統はあいさつの中で、同訪問団は米シンクタンクの「戦略国際問題研究所(CSIS)」が組織したもので、メンバーはいずれも東アジア情勢と台湾海峡両岸関係のベテラン研究者だと称え、米国の政策決定層にとっては関連の議題についての重要なオピニオンリーダーであり、その意見は各界が重視していると評価した。

呉副総統によると、今年1月の総統選挙後、米国務省は直ちに祝賀の声明を出し、台湾における民主政治の固い基礎、並びに人々が民主と法治を愛する状況を高く評価した他、馬英九総統が総統任期中、台湾と米国との堅実なパートナーシップを発展させたことにも感謝、さらには馬総統が近年、台湾海峡両岸関係の発展に尽くした具体的な貢献を賞賛した。米国はまた、台湾における民主政治の盛んな発展を歓迎すると同時に台湾と中国大陸の継続的な対話を奨励、双方が現在の平和で安定した状況を今後も維持できるよう期待しているという。呉副総統はこれらを踏まえ、台湾海峡両岸関係の安定的な発展を維持して米国を安心させ、困惑させないことは、「我が国の利益にかなうだけでなく、米国が最も期待することでもある」と強調した。

台湾と米国の安全保障上での協力成果について呉副総統は、馬英九総統が総統に就任して7年あまりの間に米国が決定した台湾向け武器売却額は201億米ドルを超え、過去20年で最大規模だと指摘。呉副総統は、これは台湾の安全保障強化に向けて重大な意義を持つ他、米国が「台湾関係法」と「六つの保障」を忠実に実行していることを示すと称えた。その上で呉副総統は、米国が2001年に同意した、台湾が通常動力型潜水艦8隻を取得するための米国側の協力が諸事情により進展していないことに触れ、中華民国は国防上の考慮からすでに潜水艦の国産化計画に着手していると説明し、関連技術と資源の面で米国側が出来る限り力を貸してくれるよう希望した

同訪問団は米国のブルッキングス研究所の北東アジア政策研究センターで所長を務めるRichard C. Bush氏が団長。令狐栄達外交部政務次長(副大臣)の案内の下、総統府で呉敦義副総統を表敬訪問した。

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