2024/05/05

Taiwan Today

外交

馬英九総統が中米外遊から帰国、成果と収穫を発表

2016/03/21
中米に位置する国交樹立国を訪問していた馬英九総統(写真右)は帰国後、外遊中の成果や収穫を説明した。(中央社)

中米に位置する国交樹立国を訪問していた馬英九総統は、「久安の旅(久安には友好国との関係が久しく安定したものであるとの意味合いが込められている)」を終え、19日夜に台湾北部・台湾桃園国際空港に到着した。馬総統は、空港で今回の外遊の成果と収穫を説明する談話を発表した。

馬総統は、今回の外遊でグアテマラ共和国(中米)、ベリーズ(中米)、セントクリストファー・ネーヴィス連邦(カリブ海)、セントルシア(カリブ海)、セントビンセント及びグレナディーン諸島(カリブ海)など5つの国交樹立国の大統領・首相と会見した。馬総統によると、今回の外遊は過去に前例がないほど充実したスケジュールだった。これらの国々は、台湾との長きにわたる友好関係を重要視しており、今後も既存の強固な基礎の上で、双方の友好・協力関係を強化していきたいと強調した。

馬総統は今回の外遊で、招きに応じて中米議会とグアテマラ国会で講演を行った。講演では、台湾で実施している活路外交政策(馬総統が就任後に推進する外交政策のこと、中国大陸との休戦外交政策実施を通じて国際社会で活路を見出すのが狙い)やその成果について詳細に説明した。それらには、ラテンアメリカとカリブ海地域に位置する国交樹立国との友好関係を固めること、米国、日本や欧州連合(EU)など重要な国家との相互信頼関係、および実質的な協力関係を強化すること、貿易パートナーとの経済貿易交流を促進すること、そして、台湾の国際組織参与を拡大することが含まれている。馬総統はさらに、国交樹立国は、いずれも正当、尊厳、実務的で、柔軟性のある活路外交、および「正当な目的、合法的なプロセス、効果的な執行」を三原則とする対外援助政策を高く評価するとともに、中華民国が関連政策を続けて実施することも支持していると述べた。

馬総統は、中国大陸と西アフリカ・ガンビアの外交関係が回復したことについて、台湾の国際関係に影響はないと強調した。馬総統は、総統就任後に両岸関係および国際関係の改善に積極的に努めてきたことを挙げ、ガンビアとの国交を失ったが、国交樹立国22か国との間に安定した友好関係が続いているとした。国交樹立国以外では、台湾と米国、日本、EU、ニュージーランド、オーストラリア、および東南アジア諸国連合(ASEAN)との関係が過去30、40年来で最良の時を迎えているとの見解を示した。国際組織への参与については、台湾は既に世界保健総会(WHA:世界保健機関(WHO)の年次総会)や国際民間航空機関(ICAO)総会に複数回にわたって参加しており、世界貿易機関(WTO)政府調達協定(GPA)に加わったことを説明した。このほか、国交樹立国はわずか22か国だが、中華民国(台湾)の渡航者に対して、入国ビザ免除、またはランディングビザの優遇措置を実施している国・地域が161に達し、前政権のほぼ3倍にも増えた。台湾は「活路外交」と「対外援助三原則」のもと、政府と国民が共に努力し外交面で素晴らしい成績をあげたことは、国民も自らの目で確認できるだろうとした。

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