2024/04/29

Taiwan Today

外交

鉄鋼の国際会合で台湾代表を締め出し、ベルギー側が謝罪

2016/04/20
ベルギーのブリュッセルで18日(現地時間)、経済協力開発機構(OECD)鉄鋼委員会の国際会合が開催された。中華民国(台湾)の代表団は、中国大陸による妨害を受け、同日午後のハイレベル会合に参加することができなかった。19日午前10時に始まった会合は、順調に会場入りすることができた。(台湾代表団提供、中央社)
ベルギーのブリュッセルで開催されている経済協力開発機構(OECD)鉄鋼委員会の国際会合で、中華民国(台湾)の代表団は19日(現地時間)、順調に会場入りすることができた。会合が始まる前にベルギー政府の経済担当者が、中華民国(台湾)の代表団に対して謝罪を行い、中国大陸から大きな圧力があったことを伝えた。 中華民国(台湾)の代表団は18日、ベルギー政府と経済協力開発機構(OECD)鉄鋼委員会が主催する会合に出席した。会合は18日からベルギーのブリュッセルで開催されているもので、中華民国(台湾)は鉄鋼委員会の会員国ではないが、オブザーバーとして招待を受けていた。 中華民国(台湾)駐欧州連合兼駐ベルギー経済文化代表処(駐EU代表部、駐ベルギー大使館に相当)の董国猷代表(大使に相当)が19日に明らかにしたところによると、中華民国(台湾)の代表団は18日午後、ベルギー政府の関係者から「中国大陸の要求があり、午後のハイレベル会合に中華民国(台湾)の代表団を参加させることができなくなった」と伝えられたという。中華民国(台湾)の代表団はその場でベルギー政府関係者に抗議したほか、その後もベルギー政府の経済担当部署に書面を送って抗議した。 董国猷代表によると、19日午前の会合については、中華民国(台湾)の代表団の参加が認められた。中華民国(台湾)の代表団は「Chinese Taipei」の名義で参加し、トルコとスウェーデンの代表の間に座った。同会合で再び中国大陸代表団によるボイコットなどの動きがあるかどうかについて、中華民国駐欧州連合代表処では今後の動向に細心の注意を払うとしている。

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