馬英九総統は、米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)紙に寄稿した。それによると、南シナ海の領有権争いを巡る問題について、国際仲裁裁判所はまもなく仲裁手続きを行うという。馬総統はまた、南シナ海に浮かぶ南沙諸島最大の島、太平島を島とする主張を否定すべきではないと呼びかけた。さらに、沖の鳥礁海域における日本の違法な権力拡張を、見て見ぬふりをすべきではないとした。
馬総統は、中華民国総統として、WSJ紙に「台湾の西太平洋における権益」について寄稿した。
馬総統は、「太平島は島であることから、排他的経済水域に関する権利を持つべきだ。しかし、日本の沖の鳥礁はこれにあてはまらない」と指摘した。馬総統によると、台湾は現在、西太平洋の島の法的地位に関する2つの紛争に巻き込まれている。関係各方面の主張の是非は、「海洋法に関する国際連合条約」における「島嶼」に関する定義にかかわっており、その結論は、世界各国の、海洋に関する事務の処理に影響を及ぼすという。