2024/05/09

Taiwan Today

外交

中華民国がWCPFCに信託基金、発展途上島嶼国の漁業発展に協力

2016/05/19
中華民国(台湾)は2014年12月のWCPFC第11回年次総会で「中華台北信託基金」設立を宣言した。写真は同総会に参加した行政院農業委員会漁業署の蔡日耀署長(中央)ら。(外交部サイトより)

遠洋漁業を行なう国としての国際的な責任を果たすと共に、地域の漁業管理組織に積極的に参与していくため、中華民国(台湾)は2014年12月に行なわれた、「中西部太平洋まぐろ類委員会(Western and Central Pacific Fisheries Commission, WCPFC)」第11回年次総会で、5年間で200万米ドルの「中華台北信託基金」を設立すると宣言した。中華民国とWCPFCの事務局はすでに同基金の設置手続きを終えており、同基金は今年、正式にスタートする。中華民国では今後、担当者を派遣し、WCPFC事務局と共同で関連の計画項目を進めていく。

中華民国はWCPFCの創始会員国の一つで、漁業分野における各国との協力関係強化にずっと取り組んできた他、発展途上国における漁業の発展もサポートしてきた。外交部によると、「中華台北信託基金」設立の目的は、島嶼国における漁業の発展に協力するというWCPFC条約(西部及び中部太平洋における高度回遊性魚類資源の保存及び管理に関する条約)及び関連の決議を履行すること。

開発途上の島嶼国が漁業能力を身につけるのに協力することを通じて、財務や科学、技術など専門的なサポートを行い、WCPFCにおける発展途上の会員国がそれぞれの発展のニーズに応じて漁業分野の人材と技術を強化できるようにする。そしてさらには、これらの国々の「測定、制御、監視(Monitoring, Control and Surveillance, MCS)」の管理能力を高めることで、WCPFC条約の海域における持続可能な資源の確保を目指すという

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