蔡英文総統は5日、米上院軍事委員会のジョン・マケイン委員長の一行による表敬訪問を受けた。蔡総統はこの機会に、台湾の防衛に必要な武器を、米国の行政部門が引き続き台湾に売却し、双方の軍事的安全保障分野での交流と協力を強化するよう一行に求めた。
蔡総統は歓迎のあいさつの中で、マケイン委員長が米上院軍事委員会委員長の身分で訪問団を率いて台湾を訪問するのは初めてのことであり、米上院軍事委員会委員長が台湾を訪問するのは実に24年ぶりのことだと説明した。また、米上院議員による訪問団としては、この10年近くで最大規模のものだと指摘した上で、「今回の一行の訪問は、台湾にとって非常に重大な意義を持つもの。台湾そして台米関係に対する揺るぎない支持を強く感じる」と述べた。
国防問題について蔡総統は、米国が「台湾関係法」に基づき、台湾に対する防衛のための武器許与を継続していること、安全保障における両国の協力を強化するという約束を果たしていることに対し、心から感謝した。また、これは台湾海峡及びアジア太平洋地域の情勢の安定に非常に役立っていると述べた。
経済・貿易の強化について蔡総統は、台米間の経済・貿易関係は非常に緊密で、双方の貿易総額は660億米ドルを超えていると指摘。既存の協力関係の下、引き続き経済的な往来を深めることを期待する共に、台湾がTPP（環太平洋戦略的経済連携協定）の参加に強い意欲を持っていることを伝えた。