南米に位置する中華民国(台湾)の国交樹立国、パラグアイ共和国は、同国を訪れる中華民国国民に対して発給する査証(ビザ)の内容を改善すると発表した。同国は即日より、中華民国のパスポート所持者に対し、パスポートの有効期限と同期限のマルチプル(数次)ビザを発給することとした(パラグアイのシルビオ・ペティロッシ国際空港で発行する到着ビザも同様)。また、本人による直接申請を不要とする。中華民国外交部(日本の外務省に相当)はこれに対して、歓迎と感謝の意を表明している。
パラグアイ政府は2012年11月より、中華民国国民が同国のシルビオ・ペティロッシ国際空港から入国する場合、1年間有効のマルチプルの到着ビザを発給している。今回、中華民国国民に対するビザの内容をさらに改善したことは、中華民国との友好関係に対する重視の表れで、商談や視察のためにパラグアイを訪れる台湾の渡航者の利便性をさらに向上させると共に、両国の経済・貿易交流や実質関係の強化にもつながると期待されている。