2024/05/02

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蔡総統、南シナ海判決を受け入れられない3つの理由

2016/07/22
蔡英文総統(右)はこのほど、米国の日刊紙『ワシントン・ポスト』のラリー・ウェイマウス副編集長(左)による単独インタビューに対し、南シナ海の領有権を巡る常設仲裁裁判所(オランダ・ハーグ、写真)の判決について、3つの理由を挙げて「我々は彼らの判決を受け入れることができない」と強調した。(中央社)

蔡英文総統はこのほど、総統就任後初めてメディアの単独インタビューを受けた。米国の日刊紙『ワシントン・ポスト』のラリー・ウェイマウス副編集長が自ら台湾を訪れて取材したもので、台湾時間21日深夜、『ワシントン・ポスト』公式サイトに内容が掲載された。蔡総統はその中で、南シナ海の領有権を巡る常設仲裁裁判所(オランダ・ハーグ)の判決について、3つの理由を挙げて「我々は彼らの判決を受け入れることができない」と述べた。

南シナ海判決について問われた蔡総統は、「常設仲裁裁判所の判決に失望している」とした上で、仲裁裁判所が南シナ海に浮かぶ南沙諸島(スプラトリー諸島)最大の島で、中華民国固有の領土である太平島を「島ではなく岩」とみなし、排他的経済水域を主張することができないとしたことについて、「このような判決を遵守することができるだろうか」と反論した。

そして蔡総統は、南シナ海判決を受け入れられない理由として以下の3つを挙げた。(一)台湾は重要な利益関係者の一員であるにも関わらず、仲裁裁判への参加を求められることがなかった。(二)「中国の台湾当局」という呼称を受け入れることはできない。(三)太平島はもとより一つの島嶼である。

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