2024/04/30

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経済

カーシェアの米Zipcar、台北で間もなくサービス開始

2017/05/15
カーシェアリング大手の米Zipcar(ジップカー)は、アジア・太平洋地域で初めての拠点となる台北市で間もなくサービスを開始する。  (中央社)
低価格競争を巻き起こした自動車配車サービス業者の米Uber(ウーバー)が、台湾での合法化問題でサービスを一次停止したものの、最近合法的なレンタカー業者と提携して台湾で営業を再開する中、カーシェアリング大手の米Zipcar(ジップカー)が、第2四半期に台湾北部・台北市にてサービスを開始することを決定した。これはジップカーのアジア・太平洋地域における初めてのサービス拠点となる。
 
ジップカーは、米レンタカー大手のエイビス・バジェット・グループが運営している。世界中で500以上の都市および大学校内で、様々な種類の自動車のカーシェアリングを展開している。料金の単位は、時間数または日数で、そのサービス拠点は米国のほか、オーストリア、ベルギー、カナダ、フランス、ドイツ、スペイン、トルコ、英国などに及んでいる。
 
米国調査会社Navigant Research(ナビガントリサーチ)によると、世界のカーシェアリング利用者は、2024年に2,340万人に達するとみられる。
 
ジップカーは、アジア・太平洋地域の市場参入の第一拠点を台北市としたことの主な要因として、台北市民のマナー、モラルの良さやカーシェアリングに対する先進的な考えを持つことを挙げた。
 
ジップカーは、Uberや多元化タクシー( 高級自動車の配車や新たなサービス提供など運営の多元化を認められたタクシー)などとは運営方式が異なり、どちらかというとレンタカー業者に近い。会員はパソコンかスマートフォンのアプリから予約ができ、台北市内の各地に停車しているジップカーの車をレンタルできる。利用時間の単位は数時間から数日までと幅広い。
 
TOYOTA、LEXUSの台湾総代理、和泰自動車傘下のレンタカー業者、和運租車(HOTAI LEASING CORPORATION.HLC)も今年から、同様のサービスを開始した。利用者は、ICカード乗車券の悠遊カード(Easy Card)を持っていれば、レンタル料金1時間168台湾元(約625日本円)、1日当たり最大1,680台湾元(約6,250日本円)で利用できる。

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