米「フォーブス」誌は27日（米国時間）、今年度の「アジアにおける30歳未満の注目すべき人物30人 （30 Under 30 Asia）」を発表した。10分野でそれぞれ30人がリストアップされ、アジアにおける若いディスラプター（Disruptor＝画期的な新ビジネスの創造者）、イノベーター、企業経営者などが合わせて300人紹介されている。年齢はいずれも30歳未満で、台湾出身の女性も4人リスト入りした。
リスト入りしたのは、アート部門で江宥儀(John Yuyi)さん、財政経済と投資部門でRookie Fundの業務執行取締役を務める唐琦（Stephanie Tang）さん、医療保険と科学部門でHavital HK Holdings Limitedの創業者、Melissa Yuさん、社会的企業部門で食藝餐飲会社（Good Food Enterprise）の創業者、鄭恵如（Viola Cheng）さん。
江宥儀さんはタトゥーシールのデザインで成功、コミュニティ・メディアの言語と結びついた独特のスタイルはグッチなどの有名ブランドをも引き付け、コラボレーションを実現。今年2月末には初の個展を開いている。
唐琦さんはRookie Fundの業務執行取締役。Rookie Fundは学生による起業に専門的に投資するファンド。Melissa Yuさんの創業したHavital HK Holdingsは本部を香港に置き、植物から生まれる薬の研究開発、予防性医薬品、アンチエイジングに特化したバイオテクノロジー企業。鄭恵如さんの食藝餐飲会社は台湾北部・台北市の産業発展局による指導の下で登記された社会的企業。国際的にはBコーポレーションの認証を取得しており、純益の30％を社会的弱者の支援や社会問題の解決のための基金としている他、恵まれない職員の指導も積極的に行っている。Bコーポレーションは米国の非営利団体・B Labによる認証。また、鄭さんは2016年、米国務省が開催した世界起業サミットに台湾から初めて招かれた。
「アジアにおける30歳未満の注目すべき人物30人」の選定基準は、リーダーシップとディスラプション（創造に向けた破壊）、起業精神と成果、及び向こう50年間に引き起こせるであろう変革の潜在力。発表は今年で3年目で、対象はアジア太平洋地域の24カ国・地域。今年は初めてアゼルバイジャンと北朝鮮も対象に加わった。10分野はアート、スポーツ及びエンターテインメント、財政経済と投資、メディアとマーケティング及び広告、小売業及び電子商取引、エンタープライズ・テクノロジー、工業と製造業及びエネルギー、医療保険と科学、社会的企業、コンシューマー・テクノロジー。