2024/05/02

Taiwan Today

経済

古坑のコーヒーがアジア一に、李進勇雲林県長が業者を表彰

2018/05/24
台湾中部・雲林県古坑郷で生産されたコーヒー豆が先ごろ米国コーヒー品質協会(CQI)より世界16位、アジアではトップの評価を受けた。写真は、このコーヒーを生産した業者を表彰する雲林県の李進勇県長(右から3人目)。(中央社)
台湾中部・雲林県古坑郷で生産されたコーヒー豆が先ごろ米国コーヒー品質協会(CQI)より、スペシャルティコーヒーとして87.58点という高得点での認証を受けた。この得点は世界16位で、アジアではトップだということ。スペシャルティコーヒーとは、生産からカップに入れて提供するまで、優れた品質管理がされているコーヒーのこと。
 
雲林県の李進勇県長(知事)は23日、古坑郷のコーヒー生産業者に対して「啡越亜洲」と書かれた扁額を贈り、雲林県の誇りであるとその栄誉を称えた。「啡越亜洲」の「啡」は中国語でコーヒーを表す「咖啡」の「啡」。「飛」と同じ発音であることから、「飛越亜洲(アジアを飛び越える)」という意味が込められている。
 
古坑郷は台湾におけるコーヒーの重要な産地。古坑郷のコーヒーの世界進出に向けて、業者は高品質の古坑コーヒーを世界的に知られる米国コーヒー品質協会の審査に送った。その結果、「嵩岳咖啡莊園(嵩岳コーヒー園)」が生産した、「瑰夏」(日本語の芸者=ゲイシャの当て字)と命名されたコーヒー豆が87.58点を獲得した。これは世界16位、アジアではトップだということで、まさに「雲林之光」(雲林県の誇りの意味)となった。
 
世界的な評定を受けることで、台湾産コーヒーの価格はますます上昇している。雲林県では昨年、国産スペシャルティコーヒー豆品評会を開催した。古坑郷のコーヒーは様々な部門で優勝。さらに今回CQIによる国際的な認証を受けたことで、古坑郷のコーヒーは今後、国際的なマーケティングの上でさらに高いクラスを目指せることになる。
 
台湾産のコーヒーは独特の香りとわずかな酸味があり、焙煎を経ると特有の甘みと滑らかな「のどごし」が生まれるという。今回米国での審査に送られた古坑郷のコーヒーでは、コーヒー農家の李契蛍さん、そして陳良敬さんが生産したコーヒー豆も80点以上の認証を受けており、「嵩岳咖啡莊園」の好成績と合わせて評価される。
 
 

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