2024/05/05

Taiwan Today

経済

台湾製フェイスパックが世界で人気、TCIはルイ・ヴィトン系列の流通ルートに

2018/10/11
美顔用のフェイスパックが「台湾の誇り」に。台湾製フェイスパックは台湾市場で国際的なブランド品を圧倒しているばかりでなく、欧州やアジアでも相次いで好成績を上げている。(自由時報より)
美顔用のフェイスパックが「台湾之光」(台湾の誇り、台湾の星といった意味)に。MTI(メイド・イン・タイワン)のフェイスパックは台湾の市場において国際的なブランド品を圧倒しているばかりでなく、欧州やアジア各国に販売され、相次いで好成績を上げている。
 
大江生医株式会社(TCI CO., Ltd.)は世界最大のファッション業界大手企業体とされるモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH)傘下の専門店、セフォラ(Sephora)へも受託生産のフェイスパックを十数種類供給。出荷量は年間1,000万枚を超えるという。また、森田薬粧株式会社(MORITA BIOTECH CO., LTD.)のフェイスパック「Dr. Jou」は年間生産量が3億枚を突破、同社のオフィスは十数坪であるにもかかわらず、1年に生産するフェイスパックを重ねたとしたら台湾北部の台北市内にある世界有数の超高層ビル、台北101を3個つなげた高さになるという。
 
社名が日本企業のような森田薬粧株式会社の創業当時の姿は台湾中部・彰化県で下駄を製造販売していた雑貨店の「森田行」。工場は彰化県鹿港鎮にあり、本部は同県彰化市にある創業者の実家で、広さはわずか十数坪だという。同社は台湾における廉価なスキンケア用品の実体店舗とヴァーチャル店舗のいずれの流通チャネルにおいてもフェイスパックの売り上げトップである他、シンガポールでは実体店舗のチェーン店、「屈臣氏(Watsons)」の店舗で売れるフェイスパックとして連続で1位となるなど、シンガポールや香港などで市場をリードするブランドになっている。また、中国大陸における大手インターネットショッピングサイト、「天猫(Tmall)」の販売ランキングでも存在感を示し、「フェイスパックの王」と呼ばれている。
 
人気の主な理由は、「国民面膜」(国民誰もが使えるフェイスパック)という位置付け。リーズナブルな価格ながら高品質で、特にヒアルロン酸を用いたフェイスパックが最も歓迎されている。国際的な品質審査団体、モンドセレクション(Monde Selection)の優秀品質金賞も2年連続で受賞している。
 
台湾で食品や流通を手掛ける大手グループ企業、統一企業(Uni-President Enterprises Corporation)傘下の統一薬品株式会社(President Pharmaceutical Corporation)によるブランド、「我的美麗日記(My Beauty Diary)」はフェイスパックの市場に加わってすでに14年。今では中国大陸、香港、日本、韓国、シンガポールなどからの観光客が台湾で必ず購入するMIT商品に成長。世界14カ国に販売し、販売数量は年間約3億枚に達するという。日米の市場でも売り上げは年々増加している。
 
「我的美麗日記」は日本の化粧品口コミサイト、「@Cosme」で盛んに取り上げられており、9カ月連続で「フェイスパックのNo.1」に選ばれるという驚異の人気を誇る。「能亮双激粋EX+黒珍珠面膜(DUO BRIGHTENING MOISTURE POWER BRIGHTENING BLACK PEARL EX+ MASK)」は今年、米国のMTVムービー・アワードで公式に配られる景品の限定アイテムに選ばれた。この景品に採用されたフェイスパックは「我的美麗日記」のみ。また、MTVが台湾のブランドを採用したのも初めてで、まさにその名の通りの「台湾之光」となった。
 
さらに後発のブランド、「TIMELESS TRUTH MASK(提提研面膜)」もフランス・パリのセレブ御用達のボン・マルシェ百貨店(Le Bon Marché)が取り扱っている他、イギリスでは3年連続で「美容のアカデミー賞」を獲得。また、その後スイスの代表的な百貨店、マノル(Manor)をはじめ、欧米及び東南アジアの大都市に進出を果たしている。(自由時報より)
 
 

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