2024/05/02

Taiwan Today

経済

「社会的距離の保持が困難」、キャバクラやダンスホールを全て休業に

2020/04/10
新型コロナウイルスの感染を防ぐソーシャルディスタンスの確保が困難であることから、ホステスやダンサーを備えたキャバクラとダンスホールの営業が全て休止された。写真は台北市内のあるキャバクラ。営業休止で無人の状態に。(中央社)
中央感染症指揮センター(新型肺炎対策本部に相当)が9日午後に開いた記者会見で、「酒店」(キャバクラなど)と「舞庁」(ダンスホール)の営業を全て休止させると発表した。新型コロナウイルスの感染が広がる中、人々の健康を守るためだとしている。休業は9日から。
 
最近、キャバクラのホステスが新型コロナウイルスに感染したとの噂が一部で伝わっている。この噂と今回の措置との関係を問われた衛生福利部(日本の厚労省に類似)の陳時中部長(大臣)は、個別の情報の真偽についてはコメントしないとした上で、ダンスホールやキャバクラに対する営業制限はこれらの場所では理想的なソーシャルディスタンス(人と人との距離1.5m)が保ちにくいことが原因で、感染リスクが相対的に高いことから休業させることになったと説明した。営業再開の時期は未定。陳時中部長は中央感染症指揮センターの指揮官を兼務している。
 
同センターによると、現段階で休業となるのは「酒店」と「舞庁」。具体的には従業員(ホスト、ホステス、ダンサーなど)が客に付き添う形で接待を行う店を指す。そのほかの「酒吧」(バーやパブ)、「夜店」(ナイトクラブ)などについては引き続きソーシャルディスタンスの確保を呼びかけ、それができない場合は休業措置を検討するとしている。同センターでは今後も、こうした遊興施設でのソーシャルディスタンスの確保やマスクの着用状況に注意を払い、大部分でルールが守られない場合は営業停止の措置をとるとしている。
 
陳時中部長は、台湾では海外で感染した人の入境を安全な範囲にとどめることで死亡率を高めないよう努力を重ねているが油断は禁物だと警戒、「必要な措置の多くはどうしても行わなければならない」と強調した。そして特にソーシャルディスタンスの保持とマスクの着用は一部の施設で守られない場合があるとして、特別にそうした場所への制限を設けることを説明した。
 
 

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