2024/05/02

Taiwan Today

経済

南部サイエンスパークはコロナ禍でも成長、昨年の生産額は8,300億台湾元に

2021/01/18
科技部南部サイエンスパーク管理局が17日、昨年の同サイエンスパークにおける生産額は8,300億台湾元に達したと発表。2年以内に1兆台湾元の目標を達成するとしている。合同結婚式では21組のカップル(後方)が南部サイエンスパーク管理局の蘇振綱代理局長(前列左から2人目)、黄偉哲台南市長(同3人目)、科技部の陳宗権主任秘書(同4人目)ら立ち合いの下、結婚して祝福を受けた。(台南市サイトより)
科技部(日本の省レベル)南部科学園区管理局(以下、「南部サイエンスパーク管理局」)が17日、同サイエンスパークの設立記念活動を開催し、昨年の同サイエンスパークにおける生産額は8,300億台湾元(約3兆380億日本円)、就労者数は8万人に達したと発表した。同局では今後2年以内に、生産額1兆台湾元(約3兆6,600億日本円)の目標を達成するとしている。
 
17日の記念活動では第17回パーク内合同結婚式(パーク内で働く人の集団結婚イベント)も行われ、21組のカップルが科技部の陳宗権主任秘書、南部サイエンスパーク管理局の蘇振綱代理局長、台南市(台湾南部)の黄偉哲市長ら立ち合いの下で婚姻の手続きを終えた。
 
蘇振綱代理局長はあいさつの中で、南部サイエンスパークは過去25年間の歴代局長指導の下、すでに「世界の南部サイエンスパーク」に発展したと指摘、半導体で重要な企業である台湾積体電路製造(TSMC)、聯華電子(UMC)、華邦電子(Winbond Electronics)、穏懋半導体(WIN Semiconductors)、鵬鼎、米インテグリスなどがみな入居しているばかりでなく、さらに注目すべきはバイオテクノロジー産業の生産額が昨年100億台湾元(約366億日本円)を突破し、今年は120億台湾元(約439億日本円)が見込まれることだと強調した。
 
蘇代理局長はさらに、昨年は全世界が新型コロナウイルスの影響に苦しんだにもかかわらず、南部サイエンスパークは成長を続け、生産額を8,300億台湾元まで伸ばしたと指摘、同サイエンスパークで働く人は今後も毎年最低2,000人は増えていくと見込まれるほか、生産額も2年以内の1兆台湾元突破が期待出来ると自信を示した。
 
科技部の陳宗権主任秘書は、昨年は南部サイエンスパーク以外のサイエンスパークもコロナ禍の中で成長を遂げたと説明。台湾にある三つのサイエンスパークを合わせた生産額は2兆9,000億台湾元(約10兆6,150億日本円)に達しており、陳主任秘書は、現在の状況下でこれだけの業績を残せるのは台湾だけだと強調した。
 
そして黄偉哲台南市長は、南部サイエンスパークと新竹サイエンスパーク(台湾北部・新竹市/県)、中部サイエンスパーク(同中部・台中市など)が共に台湾の実力を世界に示し、これらサイエンスパークで事業を行う最先端のハイテク産業とパーク外の中小企業が一つになって努力することで、今年台南市と台湾のために新たな時代を切り開いてほしいと希望した。
 
 

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