貨物船のコンテナ不足や原材料価格の高騰、労働者不足など不利な影響が広がっているにもかかわらず、台湾における機械輸出が好調に推移している。台湾機械工業同業公会（組合）の統計によると、3月の機械輸出額は29億米ドルで、前年同月の22億1,900万米ドルから30.7％増えた。台湾元換算では約819億1,700万台湾元で前年同月比22.5％の増加に。
品目別に見ると電子設備が5億3,200万米ドルで最大。前年同月比では135.2％の大幅増となった。次いで計測機器の3億8,500万米ドル。前年同月比で35.5％増えた。三番目に多かったのは動力電動機器で2億2,500万米ドル。さらに工作機械の2億2,300万米ドルと続く。工作機械が上位3位から漏れるのは珍しく、前年同月比0.2％のプラスにとどまった。
今年1月から3月までの機械輸出額は76億1,800万米ドルで、前年同期比27.4％のプラスに。台湾元ベースでは約2,159億6,700万台湾元で、前年同期比20.1％のプラスだった。
1月から3月までの機械輸出額の上位3位は、トップが電子設備で11億6,200万米ドル。機械輸出全体の15.3％を占める。金額では前年同期比57.8％増えた。次いで計測機器で10億6,700万米ドル。前年同期比39.8％増で全体の14％を占めた。3位は動力電動機器の5億9,800万米ドル。前年同期比51.5％増で全体の7.9％だった。
輸出先を国別に見た場合、今年1月から3月までで最大の輸出先は中国大陸。輸出金額は24億6,800万米ドルで全体の32.4％を占めた。次いで米国の16億2,400万米ドルで同21.3％。3位は日本で4億9,100万米ドル。全体の6.4％だった。