2024/05/02

Taiwan Today

経済

冷凍アテモヤが日本へ、早ければ2月末にも店頭へ

2022/02/16
行政院農業委員会(日本の農林水産省に相当)は今年、台湾産アテモヤの対日輸出の目標を2,000トンとしている。台湾貿易センター東京事務所は17日、台湾産冷凍アテモヤの商品発表会を開く。これを前に銀座、六本木、日本橋、品川などの各駅に台湾産アテモヤの広告を出してアピールしている。(台湾貿易センター東京事務所提供、自由時報)
台湾産のアテモヤがついに日本の実店舗に並ぶ。現時点で4社の輸入業者、3社のEコマース、それに多数のスーパーマーケットやレストランなどが冷凍アテモヤの到着を待っている。早ければ2月下旬から3月上旬には、台湾市場でも見かけることのない冷凍アテモヤが日本の店頭に並ぶことになる。

行政院農業委員会(日本の農林水産省に相当)は今年、台湾産アテモヤの対日輸出の目標を2,000トンとしている。しかし、台湾の貿易振興機構「中華民国対外貿易発展協会(TAITRA)」の日本事務所の一つ、台湾貿易センター東京事務所の陳英顕所長は、「最も重要なことはまず、冷凍アテモヤの日本市場での認知度を高めることだ。日本市場で受け入れられれば、高所得市場である香港、シンガポール、米国、中東でも市場開拓の見込みが生まれるだろう」と指摘する。

台湾貿易センター東京事務所では17日、東京で台湾産冷凍アテモヤの商品発表会を開催し、日本のメディア向けに「台湾フルーツ界のルイヴィトン」の異名を持つこの高級フルーツを紹介する。陳英顕所長は、「これまで台湾産フルーツは贈答品として好まれてきた。例えばインドナツメやポンカンなどは事前に予約を受け付け、指定の住所まで配送するという方法がメインを占めている。それは青果が日持ちしないからだ。しかし、冷凍アテモヤは違う。半年、あるいは一年間でも冷凍保存できる。だから今回の日本市場向けマーケティングでは、Eコマースに協力を仰ぐと同時に、初めてスーパーマーケットなどの実店舗も販売に加わってもらうことになった」と話す。

旅行予約サイト「KKday(ケイケイディ)」日本支社の林恭慶副社長によると、「KKday」では2018年から冷凍シャカトウ(中国語では大目釈迦)のインターネット販売を手掛けている。市場の反応は非常に良く、昨年は需要に追い付けず、3か月待ちが生じたほどだ。一方、冷凍アテモヤは供給量が極めて多いことから、品薄になる心配はないと胸を張る。「KKday」では丸ごと冷凍したアテモヤのほか、カットにしたものも販売するという。

台湾産アテモヤは半数を海外に輸出しており、その最多を中国市場に依存していた。しかし、中国政府が台湾からのシャカトウ及びアテモヤの輸入を禁止したため、新たな市場の開拓に迫られている。農業委員会は今年、5,000トンを海外に輸出し、うち2,000トンを冷凍方式で日本へ輸出することを目標としている。

台湾貿易センター東京事務所では17日の商品発表会を前に、東京都内の銀座、六本木、日本橋、品川などの各駅に台湾産アテモヤの広告を出している。3月には京都の地下鉄でも同様の広告を出すことにしている。
 

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