2024/05/08

Taiwan Today

経済

エスワティニが国王も出席して台北で投資説明会、台湾の企業関係者らと交流

2022/10/25
経済貿易面での交流増進と企業の相互作用促進のため、エスワティニ王国の国王、ムスワティ3世率いる訪問団が24日、台北市内で投資とビジネス誘致の説明会を開催した。写真はムスワティ3世。(外交部)
台湾とエスワティニ王国の経済貿易面での交流増進と、双方の企業及び産業の相互作用促進に向けて互いに有益な協力の可能性を探るため、エスワティニ王国の国王、ムスワティ3世(King Mswati III)率いる訪問団が24日午後、台湾北部・台北市内のホテルで投資とビジネス誘致の説明会を開催した。ムスワティ3世も出席した。
 
エスワティニ王国貿易投資促進局(Eswatini Investment and Trade Promotion Authority, EIPA)のSibani Mngomezulu執行長はアフリカに進出して事業や貿易を行うことに興味のある台湾の企業に対し、エスワティニ王国が持つ様々な強みや、台湾の企業が同国を利用してアフリカ大陸に進出する場合に可能な計画や戦略、及び同国政府の提供する様々な投資優遇措置を詳しく説明した。
 
外交部(日本の外務省に相当)の俞大㵢常務次長(=事務次官)はあいさつの中で、エスワティニ王国の農業、鉱業、紡績、飲料などの産業は成長のための良好な基礎と、対外貿易へとつなげる綿密かつ行き届いたシステムを備えていると評価。「アフリカ大陸自由貿易圏(AfCFTA)」、「東南部アフリカ市場共同体(COMESA)」、「南部アフリカ関税同盟(SACU)」、「南部アフリカ開発共同体(SADC)」など経済貿易面でのネットワークはいずれもエスワティニ王国の経済成長のための基礎であり強みであるとして、台湾の様々な分野の業者がエスワティニ王国に進出してビジネスチャンスを拡大することを前向きに検討するよう促した。
 
説明会には国立中興大学(台湾中部・台中市)アフリカ研究センターの陳加忠主任、揚雅国際股份有限公司の陳亮琮総経理(=社長)、南緯実業集団の楊維漢策略長も招かれ、各自「エスワティニ王国における農業発展の展望」、「エスワティニ王国でのビジネスモデル」、「エスワティニ王国における投資の経験」をテーマに講演した。台湾からは93社の企業から150名近くの代表が出席し、エスワティニ王国の関係省庁の幹部らと交流、両国のビジネスや貿易に関する往来強化に向けた具体的な計画などについて十分に意見交換した。
 
中華民国(台湾)とエスワティニ王国は2018年に「台湾・エスワティニ経済協力協定(The Taiwan-Eswatini Economic Cooperation Agreement,台湾-エスワティニECA)」を締結している。2021年における両国間の貿易総額は1,796万米ドル。2020年に比べて41.3%の大幅な増加で過去最多を記録した。
 
 

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