2024/05/20

Taiwan Today

経済

台湾産パインの移動販売車が銀座に、日本の業者は仕入れ拡大を計画

2024/03/07
台湾産パイナップルの試食販売会が日本の銀座で行われ、農業部の陳駿季代理部長が参加。日本向け輸出が急増していることについて、「品質が受け入れられた証し」と歓迎した。(農業部サイトより)
農業部(日本の農林水産省に相当)の陳駿季代理部長(=大臣代行)が6日、日本を訪れて青果の総合流通企業、株式会社ファーマインドが開いた台湾産パイナップルの試食販売会に参加した。同社は台湾の「金鑽パイナップル」の品質を高く評価。過去3年、スーパーマーケットやコンビニエンスストアで台湾産パイナップルを販売し、いずれも日本の消費者から前向きな反応を得たとして、今年は買い付けを拡大する予定であることを説明している。銀座で行われたこのイベントではキッチンカー(移動販売車)でカットパインなどを試食販売した。
 
農業部によると、ファーマインドは日本で最も大きな青果総合流通グループの一つ。主に青果物の輸出入と加工などを行っており、日本国内に14の加工物流センターを持つ。年間売り上げは1,100億日本円を超える。近年、同社は台湾の複数の集荷場と契約、高品質なパイナップルを仕入れて日本の主要流通ルートで販売し、大きな反響を呼んでいる。
 
農業部の陳代理部長は6日のイベントで、日本の流通業者と消費者が台湾の生産農家を支持してくれていることに感謝すると共に、日本は時間をかけて開拓するに足る価値を持つ成熟した市場だと評価。また、輸入農産物に対する日本の高い要求については、コールドチェーンに必要な施設や設備の整備、安全な収穫と処理、最適な温度での輸送などを生産者団体にしっかり指導して、サプライチェーンの構造を改善すると約束した。陳代理部長は、そうすることで海外に商品が到着した際の品質をさらに高め、日本及びその他海外の流通業者と消費者に最も安心でき、高品質な台湾産農産物を送り届けると話した。
 
昨年、日本に輸出された台湾産農産物は金額ベースで223.5億台湾元(約1,035億日本円)にのぼり、農産物全体の輸出相手として日本は2位。また、農産物のうち果物は数量ベースで約3万5,000トン。日本に輸出されたのは1万8,000トンで全体の52%を占めた。果物に関しては日本は台湾にとって最大の輸出先となっている。さらに台湾は近年、パイナップルの日本向け販売に力を入れており、輸出額は2016年の5,157万台湾元(約2億3,900万日本円)から昨年には12倍近くの6億台湾元(約28億日本円)へと急増。農業部は、「台湾産農産物の品質が日本の消費者に認められた証しだ」としている。
 
 

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