台湾中部、台中市の太平農協が日本向けに輸出している黒葉ライチは、空運でコンテナ2トン分が東京の高級スーパーに到着し、販売を開始した。きれいにラッピングされ、販売価格は1個当たり12台湾元（約47.5日本円）と、台湾の約15倍以上にはね上がっている。消費者の口コミで評判が伝わり、わずか3日間で完売、今後さらに追加分が39店舗で販売される。
黒葉ライチは台湾固有種。太平農協が扱うものは、生産や農薬使用について厳格な品質管理が行われている。今回、日本の高級スーパーから直接調達があったことで、質や販路の上で総合的に高級感が増し、価格もより有利なものとなることが期待される。
今回の日本市場開拓は幸先のよいスタートを切り、台日双方による販売協力のルートが確立された。同農協では農家に対し、果物に用いる農薬の量を減らすよう積極的に指導し、長期にわたる協力計画に向け準備したいとしている。