WTO（世界貿易機関）のITA（情報技術協定）拡大対象品目は、集積回路、偏光板など201品目で、そのうち68％を占める136品目は中華民国（台湾）の輸出に有利なものとなっている。台湾におけるこの201品目の輸出金額は約900億米ドル。
ITA拡大交渉は2012年5月にスタート。経済部（日本の経産省に相当）は交渉を進めるに当たり、またその進展過程において絶えず産業界、並びに関連の利害関係者から意見を募ってきた。一部では拡大対象に液晶パネルが加えられなかったことを不満とする意見があったものの、経済部が関連の対応措置を説明したところ、大局的見地から受け入れることになった。
このため、経済部は27日午後、中華民国のWTO常駐代表団、米国、欧州連合（EU）などのWTOメンバーに対し、201品目のリストに同意することを通知した。27日と28日のWTO一般理事会における臨時動議で正式に報告される。