2024/05/02

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経済

八里の「甘い文旦王」、糖度は「黒珍珠」レンブに匹敵

2015/09/18
台湾北部・新北市の行った文旦コンクールで、特等賞を受賞した李清長さん。(聯合報)

台湾北部・新北市の農会(農協に相当)は17日、文旦のコンクールを開催。台湾北部の35農家が参加し、同市八里区の文旦農家、李清長さんが特等賞を受賞した。また、李さんの甥の李春和さんは、「黒珍珠(黒真珠)」と呼ばれるレンブ(蓮霧)に匹敵する糖度12.1度で、「甜柚王(甘い文旦王)」のタイトルを獲得した。審査員を務めた、行政院農業委員会(日本の農水省に相当)桃園区農業改良場の施伯明研究員は、今年北部の文旦は全体的に予想を上回る出来で、糖度は最高12.1度と昨年の11度あまりをさらに上回り、「黒珍珠」に匹敵すると称えた。

八里区の農家、李清長さんは今年65歳。かつては両親と共にタケノコを植えていたが、30年前に文旦に転換。文旦農家としては三代目となる。李さんの兄弟、叔父、甥も八里区の文旦コンクールの常勝軍。李清長さんによると、家族は袋詰め作業以外は人を雇わず、収穫は家族総動員で行なうが、普段は李さんが一人で3~400本の文旦の世話を見ている。11月からの整枝・剪定にも一人で取り組み、日の出から日暮れまで働いても全ての枝を整えるのに数ヶ月かかるという。

八里区農会推廣部(普及部)の黄梓雄主任は、理想的な文旦は果肉が厚く、甘さは文旦の香りが伴うもので、ただ甘いだけではいけないと説明。海に近い八里区の文旦は長年海風にさらされていることから、ナトリウムイオンの働きで甘酸っぱさに塩辛さも加わり、いっそう風味が良いという。黄主任は、長細くなく太っているもので、熟れると底が豊満で澄んだ黄色のものを選ぶと良いと話した。

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