2024/04/28

Taiwan Today

経済

アジア一の規模持つ放水路「員山子分洪道」の全容初公開

2015/11/20
アジア一の規模を持つ新北市瑞芳区の放水路「員山子分洪道」の全容がこのほど初めて対外的に公開された。(中央社)

台湾北部、新北市瑞芳区の放水路(分水路)、員山子分洪道は運用開始から10年、台湾全土の3分の1近い人口の命と財産の安全を静かに守っている。この放水路は2005年10月28日竣工、全長は2,800メートルで、水路断面の直径は12メートル、約4階建ての高さに匹敵する大きさだ。このアジア一の規模を持つ放水路は19日、初めて対外公開された。

経済部(日本の経済産業省に類似)水利署は、員山子分洪道はここ3年、相次いで高水位記録を更新している。今年9月の台風21号(アジア名・ドゥージェン)では66メートル、台風13号(アジア名・ソウデロア)では65.6メートルを記録、2012年の台風9号(アジア名・サオラー)では65.7メートルに達した。放水路の運用管理における最も大切な命綱は、トンネルの上方に通る神経、つまりケーブルで、これを通じて水の状況のデータや映像、モニタリングデータといった情報を、リアルタイムで中枢神経である員山子分洪管理センター(中央操作室)に届けている。センターでは24時間休みなく交替で人の手による管理が行われ、データをまとめ、淡水河流域の水情センターと関連地方自治体に提供している。

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