国際通貨基金（IMF）は12日に発表したレポートで、世界経済は各種の脅威にさらされているとし、2016年の世界全体の経済成長の見通しを下方修正した。また、イギリスが欧州連合（EU）から離脱すれば、世界経済に大きな打撃となる恐れがあると警告した。IMFによると、今年、中華民国（台湾）の経済成長率は1.5％となる見込み。
国際通貨基金はすでに3四半期連続で、世界経済の成長率予測を下方修正している。2016年の世界経済の成長率予測については、今年１月発表の3.4％から、今回3.2％に下方修正した。2015年7月発表の3.8％と比べると、大幅な引き下げとなる。主な理由は、世界の経済活動がすでに「あまりにも長期にわたる、あまりにも緩慢な成長」となっているためで、世界の経済大国は直ちに行動を起こし、経済成長を促進する必要があると指摘している。
国際通貨基金が発表した経済の見通しによると、中華民国（台湾）の2015年の経済成長率は0.7％で、2016年予測は1.5％、2017年は2.2％となる見込み。