2024/04/30

Taiwan Today

経済

文化部の「翡翠計画」、東南アジアに友情の手を差し伸べる

2016/08/23
文化部では「翡翠計画」の文化交流プランを広く募集し、東南アジアとの多面的な結びつきを深めたいとしている。写真は文化部の補助に関するウェブサイト。ここに「翡翠計画」も掲載されている。(文化部サイトより)

文化部(日本の文科省に類似)による「翡翠計画」は、人を以って基本とする「新南向政策」に呼応し、国内の優秀な芸術文化団体が東南アジアの文化人を中華民国(台湾)に招き、芸術村などに一定期間滞在してもらって交流・協力することを奨励する政策。「新南向政策」とは、東南アジア並びにインドとの関係を深める政策で、投資・貿易面での関係のみならず、民間交流、文化、教育など多面的なパートナー関係の構築を目指す。文化部では22日より10月31日まで、双方向の文化交流プランを広く募集し、双方の社会の多面的な結びつきを深めたいとしている。

文化部によると、「翡翠計画」では2013年にスタートして以来これまでに200人近い東南アジアの文化人を台湾に招くことに成功、これらの文化人は台湾に一定期間滞在し、創作や展示、公演、研究活動を行ってきた。台湾北部・新北市の「竹圍工作室(Bamboo Curtain Studio)」では、カンボジアのアートマネージャーと共に、「文化指導者交流ワークショップ」を行ない、文化管理の新たな考え方を議論した。また、社団法人台湾外国籍労働者発展協会は「第二回出稼ぎ労働者映像音響賞」を実施、海外からの出稼ぎ労働者に異国での気持ちを映像で記録させたり、異国での生活や社会問題への感想を表現させたりした。こうした芸術文化に関するコミュニティとネットワークも大きく広がっている。

「翡翠計画」では今年も引き続きアイデアに満ちた様々な提案をサポートすることにしており、2017年1月から10月までを執行期間とする交流プランを受け付ける。文化部では、中華民国の法律に則って設立、登記された法人、民間団体が東南アジアの文化人を招くことを奨励し、双方による協力の成果が東南アジアの社会でより大きな反響を生み出せるよう期待している。

今年はオンラインでの申請手続きを可能にした。URLは grants.moc.gov.tw/Web/index.jsp 。申請する団体は申請資料に必要事項を記入した上で、申請補助計画など「東南アジアの文化人の来台文化交流補助要点」が定める文書を添付して締め切り日までに文化部に提出すること。関連の問い合わせは文化部文化交流司(局=電話:02-8512-6716)まで。

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