中華民国（台湾）の代表団が「2016年国際地学オリンピック（International Earth Science Olympiad, IESO）」で金メダル4個を獲得し、十年連続で世界一に輝いた。「国際地学オリンピック」は高校生を主な対象にし、地学の問題を解く能力を競う国際大会。今年の「国際地学オリンピック」は日本の三重県津市で行なわれ、台湾を代表して参加した4選手はいずれも金メダルを獲得。さらに個人成績では世界1位、3位、4位、5位となる快挙を達成した。
台湾は「国際地学オリンピック」で十連覇。代表団を率いた国立中央大学大気科学学科の林沛練教授は、台湾における教育の体質は良好で、中学と高校を通して地球科学の知識が各学科の学習指導要領に組み込まれていると指摘。また、台湾では自然災害が多く、台風や地震などが学生の生活上の経験の一部となっていることも学習する上で利点になっているという。
林教授は、今年4個の金メダルを獲得できたことは容易ではなく、例年最大のライバルである韓国でさえ今年は金メダル2個にとどまる中、台湾の選手たちの飛び抜けた優秀さが示されたと絶賛した。